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      メール・マガジン

★「FNサービス 問題解決おたすけマン」★

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★第005号     ’99−07−23★

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  対症療法

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●ウワッ大変!!!

ウインドウズが立ち上がってくれない! 画面は真っ暗、右上の隅に

カーソルの短い輝線。 マウス操作、キー操作、何も受け付けない。

再起動させよう。[Ctrl][Alt][Del]!、、、??? 何も起こらない。

もう1回!、、、 真っ暗に輝線。 何も変わらない。どーしてえ?

仕方ない、メイン・スイッチで「切」! あれえ? 切れないよ!

それなら、リセット・スイッチ! えー? これも駄目????

念力込めてリセット・スイッチを押し続けていたら、、、や、切れた。

押し「続ける」ことに意義というか、効果があるらしい、、、んだな。

じゃあ、立ち上がらせてみるぞ、、、うーん?やっぱり駄目だあ、、、

考え込んでる場合じゃない。サポートへ電話! 、、あ、かかった!

 (1)バッテリ・パックを外してみる、

 (2)増設メモリを外してみる、

サスガァ! 二つのサジェッションが(取りあえず)貰えました。

(1)は、パックのバッテリが維持しているメモリが乱れたのかも、、

という説明つきの対策。そうか、マックには[P]と[R]を押したままで

起動する、「PRAMクリヤー」ってのがあったっけ、、、と、早速、

ACアダプタだけで起動してみる、、、、お、ありがたや、ちゃんと

立ち上がってくれましたぞ。やはり、あれ(かどうか?)だったんだ。

何はともあれ、厄介な(2)の方でなくて助かった。 ふー、やれやれ。

で、パックを戻し入れ、いつも通りの起動。こんどもOK! うん、

これこれ。このアタリマエが、こう嬉しいとはね。この感動を時々、

いや、しばしばかな、体験できるのが、パソコンのダイゴ味なのさ。

サポートさん、お陰様です。 いつもながら、あんたはえらい!

*   *

3年前、マックで遊び始めた当時は、何かにつけ、どうしてだろう?

にぶつかり、そのたび、ハード、ソフトを問わず、各メーカーに質問

の矢を放ったものでした。

いま思い返してみるに、無意識に「迷惑な客」を演じてしまったかな。

こちらは真面目でも、相手にはクレーマー(苦情常習者)としか映ら

なかったかも知れない。基本的には「分かりたかった」だけ。あえて

言えば「使い方を誤っているのではないか」という自責の念もあった

し、その底に「その商品の機能を万全に発揮させたい」という願望が

あったから。 主観的には、どれも善意と熱意ゆえ、でした、、、が。

*   *   *

想像を絶するマシンの性能、複雑怪奇を極めたソフト。多様な使い方。

それらの組み合わせから何が起こるか、作り手、売り手にすら分から

ないことがあって不思議でない。それを「どうして?」と尋ねるのは

「無いものねだり」だった、、、と今は悟ったけれども、当時は未だ

修行不足で、アキラメが悪かった。 お恥ずかしい。 反省してます。

*   *   *   *

原因の究明にこだわらず、ともかく何とか「良い」状態に戻すこと。

あとはその状態を崩さないよう、大切にオモリして行けば、それが

文字通りの「無難」。パソコンの世界における平和、、とは、これ。

「戻す」方法も、理屈抜き(で良いはずはないから、筋をたどりは

するが、結局、事実上)の手当たり次第。思いつくことをどんどん、

迷わず試みる。その何番目が「当たり!」でも、当たりさえすれば

それが当面の解決策。ワケ分からずで結構、現実的打開が先決です。

理屈の積み重ねで作り上げられたマシンやソフトなのであろうに、、、

トラブル発生となりゃ、どんな理屈もスッ飛んでしまうんだから。

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●またもや初歩的パソコン談義か、

と愛想を尽かさないで下さい。お陰様で、今600人を超える読者に

恵まれ、感謝限りない私ですが、同時に責任も(勝手ながら)大いに

感じております。しっかり書き続けねば、、、と。  で、書いて、

さあ、「まぐまぐ」配信予約へ送り込もう、の時、前記のような事態が

発生したのだから焦っちゃった。 これじゃ責任が果たせないよー!

いや実は、「何らかの事故」発生に備え、「マシン2台方式」にして

はあったのです。シロートがどんなにヘマでも、一挙に2台、アウト

にしてしまうことはまず無いだろう、と。 素朴にして確実な方法。

じゃ予備機で送信?、、待て待て、原因が分からないの、不安だぜ。

ヒョッとして、同じトラブルが予備機にも起きたら?、、ついその

先を考えてしまう。  疑心暗鬼、怖がる人にはオバケが出やすい。

どちらもダイナブック。DSTNの 300CDS が作業用で通称「普段着」、

TFT の 480CDT が定置使用の「よそ行き」。トラブルは「よそ行き」

に起きたのです。 大切にしてやっていたのに、、この恩知らず!

*   *

憎いヤツめ、の目で見ると、いっそう不信感が湧く。が、大したトラ

ブルじゃなかった、やれやれ、の安心感で見直すと元通りのイイヤツ。

心の持ち方で、同じものが違って見える、、、何と身勝手なものです。

しかしそれは、相手が人間様でも同じでしょう。ひとの心は、かくも

イヤラシク、不安定なものです。 イロメガネ、先入観。 さらに、

*   *   *

モノのトラブルなら、スペアでしのげる。解決すれば、気分も元通り。

ところが普通、人間様のスペア、上司や部下のお代わりなんて求める

わけに行かない。だから嫌でも、その相手と付き合って行くほかない。

しかも人間、いったん心がコジレたら、全く元通りに戻ることはない。

表面はつくろっても、シコリは残ります。血液B型は(私!)比較的

アッサリらしいが、妙に長持ちする人もいます。生育歴のせいかもね。

*   *   *   *

個人差が甚だしい上、外見に惑わされることもある。だから人間関係、

ぜひトラブルなしで行きたいものです、、、は、単なる一般論。希望。

分かっていてもトラブルは、願望や方針と無関係に起きます。ならば、

せめて「速い解決」を心がけよう、とするのが賢いと言えるでしょう。

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●目前の不都合な現象を

ともかく、押さえ込もう。丁寧なことは、その先で考えよう。などと

言えば、場当たり的、その場しのぎだと批判されるかも知れません。

が、放置するよりはマシ。速さ優先で、気に入ろうが入るまいが、

多少の恥は忍んで受け容れる。それも勇気です。 おお、包容力!

また、それが実行力でもあります。まず、走らなくちゃ。走りながら

考える、、っていう、あのテだよ。   キミ、得意なんだろ?

対症療法、応急対策、と言われるものです。必ずしも決定的な解決

にはならないが、よく考えるための時間を、まず稼がなくては、ね。

急の場を救わないと、そのトラブルが次のトラブルを、という連鎖

が生じてしまうこともあります。これを未然に防ぐことも大切です。

トラブルを起こしているものがブラック・ボックス、つまり中身が

どうなっているのか分からないものの場合には、理屈をこねる余地

はほとんどありません。隅から隅まで、「謎のかたまり」ですから。

そこで、サポートさんが知識と推理力で絞り出すのは、当面・暫定・

応急の策、即ち「対症療法」たるざるを得ないのです。が、文句は

ないでしょう?  それでも心の平和が得られるんだから。

*   *

ところで、何よりブラック・ボックスなのは人間自身。何年も前の本

ですが、「自分で自分がわからない」と題したのが(アレ、、どこへ

しまったかな?)ありました。本当のことは、自分でも分からない、、、

我々は、日本人である前にワカラン人なのだ。 そんなものです。

自分がトラブルの震源地でありながら、自覚が無い。 始末が悪い。

たまに自覚が芽生えても、「完璧な人間はいないのさ」てなことを

のたまわって、(自分のことだけは)寛大に許してしまう。直らない。

性能不良、と分かっても、手がつけられないのがブラック・ボックス。

人間がらみのトラブルも同様、「なぜ?」とこだわっても始まらない。

決定的対策が見つけられない、使えない、という相手もあるのです。

それを認めて対応の仕方を編みだし、少しでも前進を図る。そこに

現実本位「対症療法」の意義が生じるわけです。 

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●相手がモノなら、

対処方法の工夫は容易、少なくとも可能です。いや人間様の場合でも、

相手が下位なら、自分の駆使しうる権限の範囲でという限界はあるが、

教育を施す、動機付けし直す、さらに可能なら入れ替えてみる、など、

応急や暫定以上の工夫の余地がある、、、と信じましょう。

けれども相手が上位だと、あまり容易ではなくなります。前号にも

そのような例を示しました。特にテーマが「コミュニケーション」

となれば、不調の責任の過半は上位者にあると見るのが妥当です。

が、その人にそれを分かってもらうだけでも難しい。で、作戦変更!

あちらはそのまま、こちらの「何か」を調整して対応しよう。 

ヒントは、要約して「問題人物の周辺の物理的状況を変えること」。

道具の活用、仕組みの変更、方法の改善、etc. とにかく、その人

自身をいじることが出来ないのだから、まわりをいじるほか無い。

「人間は感情の動物」と申しますが、その「感情」を無理なくコント

ロールする(させる)には、環境条件の調整で誘導すること。つまり、

「人間は環境の動物」。その「環境」要素の中で変えやすいものは何?

当然、物理的要素、でしょう。だから、上の提案となるわけです。

*   *   *

どれであれ、試みてそのトラブルが解消したら、「当面はそれで」と

しておきましょう。手探り、姑息、かつ非論理的、しかも決定的とは

言えないのが気に入らないだろうけれど、一挙にスッキリなんてこと

を望むのは贅沢。人間様が相手なら、まず、そんなところからですよ。

                          ■竹島元一■

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